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JPY
Abstract
切除不能・進行大腸がん患者に対する化学療法施行における維持療法に関して,その有効性を検討したいくつかの臨床試験の結果が報告された。進行・再発大腸がんでは転移巣に対する切除の適応の可能性が少ない患者群には対しては,強力な化学療法は適応とならず,有害事象によるQOL 低下を回避し腫瘍コントロールしていくことが肝要である。このような患者群に対しては,本邦では一次治療としてFOLFOX 療法にベバシズマブを加えた併用療法が施行されることが多い。しかし一次治療が有効であっても,末Ë神経障害や手足症候群などが6 サイクル前後から出現することが多い。CAIRO3試験を含むいくつかの臨床試験にて,殺細胞性抗がん剤とベバシズマブの併用療法,ベバシズマブ単剤の維持療法としての有効性が示された。また,一次療法施行中に病状進行(PD)となった後にベバシズマブを継続して使用するbevacizumabbeyond progression(BBP)の有効性についてはML18147試験で示された。以上より,ベバシズマブを中心とする維持,継続投与の有効性がある程度示されたものの,殺細胞性抗がん剤単剤とベバシズマブ単剤の維持療法としての有効性の比較検討は行われていない。また,どのような患者を選び,どの殺細胞性抗がん剤との組み合わせが有効なのかは未だ検討の余地がある。
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/content/article/0385-0684/41080/932