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悪性腫瘍患者における皮下埋め込み型中心静脈ポート(CV ポート)管理―消毒剤の種類による関連感染症への影響調査―
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JPY
Abstract
がん化学療法において汎用される皮下埋め込み型中心静脈ポート(CV ポート)を日常管理する際の消毒剤については,これまでポビドンヨードが使用されていたが,これを1%クロルヘキシジンエタノールあるいは消毒用エタノールに切り替えた場合のカテーテル関連血流感染の発現率を前向きに調査した。対象は新たにCV ポートを造設する悪性腫瘍患者で,研究への同意を文書で得られた症例である。これら患者の化学療法施行時においてHuber 針刺入時の皮膚消毒を10%ポビドンヨードから1%クロルヘキシジンエタノールおよび消毒用エタノールに順次切り替えた際のCV ポートに関連した感染を,造設1,2 週後,以後2 週ごとに観察した。1%クロルヘキシジンエタノール群(62 例)および消毒用エタノール群(51例)におけるCV ポートに関連した感染による抜去は,それぞれ3 例(4.8%)および2 例(3.3%)において認め,CV ポート使用1,000日当たりの感染率は,それぞれ1.48%および1.01%であった。1%クロルヘキシジンエタノールおよび消毒用エタノールを用いた消毒は,自施設において10%ポビドンヨードによる消毒を行った先行研究(赤羽ら,2012)の感染率[59例中3 例(5.1%);使用1,000 日当たりの感染率; 1.4%]と統計的有意差を認めず,同等であると思われた。また,1%クロルヘキシジンエタノールや消毒用エタノールは10%ポビドンヨードでの消毒に比べ,乾燥が早く脱色の必要がないなど利便性が高く,CVポートを日常管理する際の消毒剤については,これら消毒剤が有用であると思われた。
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