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JPY
Abstract
CD4+CD25+FOXP3+ 制御性T 細胞(Treg)は自己反応性のT 細胞を抑制することで,生体内に自己寛容を形成し免疫調整に重要な役割を果たしている。一方,腫瘍微小環境では多くの腫瘍で腫瘍細胞がケモカインなどを産生し,Tregを引き寄せることで免疫抑制環境を形成し,抗腫瘍活性を有するエフェクターT細胞の活性化や増殖を抑制し,自らを宿主の攻撃から守っている。よって効果的ながん治療を行うためには,腫瘍微小環境の免疫抑制を是正するため効果的にTreg の免疫抑制機能をコントロールし,抗腫瘍免疫応答を回復することが肝要である。現在,Tregを含む免疫修飾作用をもった薬剤(抗CTLA-4抗体,抗 PD-1/PD-L1 抗体,抗 CCR4 抗体など)の臨床試験が複数進行中である。そのなかでも免疫チェックポイント阻害剤である抗CTLA-4抗体は,腫瘍局所に存在するTregを減少させることで抗腫瘍効果を示すことが報告されている。従来の抗腫瘍効果をもったエフェクターT細胞を活性化,増殖させる治療に加えて,腫瘍微小環境の免疫抑制で重要な役割を果たしているTreg を除去する,あるいはTreg の抑制能を弱める治療を併用していくことが,今後のがん免疫治療を成功に導く上での重要な要素である。
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/content/article/0385-0684/41090/1057