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進行・再発乳癌に対するティーエスワン単独療法の有用性および安全性
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JPY
Abstract
目的: 進行・再発乳癌に対し,ティーエスワン(TS-1)単独療法の安全性および有効性を検討した。対象と方法: 2008年10 月〜2011年6 月までに登録された進行・再発乳癌35 例に対しTS-1単独療法を行い,time to progression(TTP),臨床効果,安全性をプロスペクティブに多施設共同研究として検討した。TS-1は添付文書に従った用量を用いて,4 週間連日投与,2 週休薬で治療を行った。結果:患者背景は年齢中央値59 歳,進行6 例,再発29 例,ホルモン受容体陽性19 例,陰性16例であった。TTP 中央値は3.7か月であった。前治療による治療効果に差は認めなかった。臨床効果が評価できた25 例では,奏効率12%(3/25 例),クリニカルベネフィット率32%(8/25 例)であった。有害事象は27 例(77%)に認められ,うちGrade 3 以上は7 例(20%)であった。血液毒性はヘモグロビン減少9 例(26%),好中球減少13 例(37%),血小板減少6 例(17%)であった。非血液毒性では悪心11 例(31%),嘔吐3 例(9%),下痢9 例(26%),口内炎4 例(11%),皮膚障害6 例(17%)であった。クレアチニン・クリアランスが60 mL/min 未満ではGrade 3 の有害事象発現率が高率であった。結論: 進行・再発乳癌に対するTS-1単独療法は,salvage treatmentの一つになる可能性が示唆された。ただし,腎機能低下例では有害事象が高率となる可能性があるため注意を要する。
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/content/article/0385-0684/41100/1221