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JPY
Abstract
体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiotherapy: SBRT)は1990 年代に臨床応用され,2004 年から5 cm以下の原発性肺癌,転移性肺癌,原発性肝癌,転移性肝癌,脊髄AVMの5 疾患が保険適応となっている。SBRTは画像誘導を用いて短期間に高線量を照射する治療である。保険適応疾患のうち原発性肺癌への照射が最も多く行われており,SBRT 以前の治療と比較すると放射線治療による肺癌の治療成績は著しく改善した。1 回に照射する線量が大きく照射回数が少ない治療であるため,毎回の照射時の精度管理や呼吸性移動対策は特に重要である。本邦で行われたT1N0M0非小細胞肺癌に対する第Ⅱ相試験であるJCOG0403では,手術可能例・不能例ともに良好な成績を報告している。海外からも多数の報告がされているが,今のところ至適線量,分割方法,線量評価法は定まっていない。SBRTの臨床試験の結果を比較する際には,特に線量評価法の違いについて注意が必要である。また,臨床試験での手術可能例の良好な治療成績を基に,海外において縮小手術とSBRT の比較試験がいくつか実施されたが,症例集積不足でエビデンスの構築には至っていない。肝細胞癌に対するSBRT は手術不能例やradiofrequency ablation(RFA)が困難な症例に対する治療として期待されている。現在,多施設での臨床試験が行われており,今後のエビデンスの蓄積が期待される。
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