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肥満急性骨髄性白血病患者の治療経験−抗がん剤の投薬量決定−
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JPY
Abstract
肥満がん患者の抗がん剤投薬量決定に際し,実体重に基づくか標準(理想)体重に基づいて減量するかコンセンサスがない。われわれは,初診時体重132 kgの急性骨髄性白血病患者に対し,実体重に基づき算出した投薬量で寛解導入療法および地固め療法を行った。症例は47 歳,男性。汎血球減少症にて当院受診,急性骨髄性白血病(FAB分類M0)と診断した。初診時身長170 cm,体重132 kg,体表面積2.37 m2,PSや臓器機能はよく,実体重に基づき抗がん剤投薬量を決定した。寛解導入療法を開始し,その後完全寛解となった。続いて地固め療法を4 コース行った。各コースで発熱性好中球減少症を合併したものの,骨髄の回復とともに軽快した。血小板数回復が遷延した2 コース目を除き,4〜5週間隔で化学療法を行い,予定した治療を完遂することができた。米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインは,肥満成人がん患者(特に「治癒」をめざす場合)の投薬量は,実体重に基づいて決めることを推奨している。したがって,肥満による高体重のみを根拠とした安易な減量はすべきでないと考える。
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/content/article/0385-0684/41130/2603