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S-1+CDDP 療法により完全寛解を得られた同時性多発骨転移を伴う早期胃癌の1例
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JPY
Abstract
多発骨転移を伴う早期胃癌に対して,化学療法で完全寛解(CR)を得られた症例を報告する。症例は70 歳,女性。定期検診の上部消化管内視鏡で早期胃癌の診断となった。腹部骨盤部CT 検査所見では原発巣は示現できず,リンパ節転移や肝転移は認めなかったが,腰椎,腸骨に多発する骨硬化所見を認めた。全身精査で他の重複癌は認めず,MRI,骨シンチグラフィ検査で胃癌の同時性多発骨転移と診断した。S-1+CDDP を15 コースおよびS-1 単剤を5 コース行い,画像上,骨転移がCR となった。化学療法開始33 か月後に,原発巣の胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術,D1郭清を行った。病理診断では,原発巣は組織学的なCR であった。現在,化学療法を開始後48 か月が経過し,骨転移の再燃の所見は認めていない。早期胃癌の同時性骨転移自体が極めてまれであり,また化学療法が奏効した貴重な1例である。
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/content/article/0385-0684/41130/2611