No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
加齢に伴う生理機能変化は,高齢者の薬物動態および薬物感受性に影響を及ぼす。高齢者では個々の患者間の差が大きいため,抗がん薬治療開始前には集学的なアセスメントを行って薬物療法の可否や用量調節の必要性が検討されなければならない。腎機能は加齢とともに低下することから,腎機能低下によってAUC が上昇する薬物を高齢者に投与する前には腎機能の評価が必須となるが,筋肉量が少ない高齢者において血清クレアチニン値を指標に評価を行うのは不適切である。一般にCockcroft-Gault 式より算出されたクレアチニンクリアランス推定値に基づいた用量調節指針が示されている薬剤が多く,用量調節の必要性を確認するための腎機能評価は投与予定薬剤の用量調節指針で用いられている腎機能指標で行う。なお,高齢者では殺細胞性抗がん薬投与による好中球減少の発現率が高く重症化する傾向にあるため,注意深い観察が必要である。また2 コース目の施行前には必ず1 コース目における忍容性のアセスメントを行って,初回投与量の妥当性ならびに次コースでの用量調節の必要性が個別に検討されていかなければならない。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/42010/21