No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
切除不能局所進行非小細胞肺癌に対する標準治療は化学放射線治療である。陽子線治療は線量分布の特性により,正常肺への照射量を軽減することができる。国立がん研究センター東病院では,2011 年12 月から局所進行非小細胞肺癌に対し化学療法と陽子線治療の併用を行っている。2 年間で33 症例に化学療法と陽子線治療の同時併用を行った。9 症例でV20Gy や脊髄線量が多く,X 線による通常分割照射の適応がないと判断し陽子線治療を行った。化学療法レジメンはシスプラチン+ビノレルビン併用療法31 例,カルボプラチン+パクリタキセルの毎週投与1 例,カルボプラチンの連日投与が1例であった。1 例を除いて全例が規定の陽子線治療を受けた(60 GyE が15 例,66 GyE が17 例)。1 例で陽子線治療中に肝転移が出現し,陽子線治療を36 GyE で中止した。8 例で陽子線治療を中断した。その理由は発熱性好中球減少6 例,食道炎が3 例であった。グレード(G)3 の食道炎は2 例(6%)に認めた。G2の毒性は,食道炎12 例,皮膚炎10 例,肺臓炎2 例ほど認めた。G3 の肺臓炎はなかった。17 症例が増悪を来し,照射野内再発4 例,遠隔転移14 例,両方を認めた症例が1 例であった。打ち切り例の観察期間中央値が6.0か月の解析で,無増悪生存期間中央値は9.9(95%信頼区間: 5.2-14.6)か月であった。この後ろ向き研究の結果,陽子線治療と化学療法の同時併用は忍容可能であったが,X線照射を用いた標準的な化学放射線治療と比べて食道炎と皮膚炎が強い傾向がみられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/42020/144