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JPY
Abstract
制吐薬適正使用ガイドラインが発刊されて2 年経過し,わが国のがん医療現場で本ガイドラインがどのような評価を得ているか,がん関連5 学会の協力を得てアンケート調査を行った。方法: 2012 年6 月〜8 月まで日本癌治療学会,日本臨床腫瘍学会,日本緩和医療学会,日本放射線腫瘍学会の所属会員を対象として,日本癌治療学会のホームページにアンケートを掲載しweb上で回答を受け付け,集計した。結果: 1,529 の回答を得た。回答者の職種は医師73.4%,看護師7.3%,薬剤師17.7%であった。回答した医師の診療科は消化器外科18.9%,血液内科10.1%,腫瘍内科8.3%,消化器内科6.6%,泌尿器科9.2%,婦人科8.0%,乳腺外科6.4%であった。回答者の所属施設のうち68.6%ががん診療拠点病院,31.4%は拠点病院以外の施設であり,200床以上の病院は88.4%であった。まず,がん医療におけるガイドラインは93.8%が重視していた。本ガイドラインの認知度は85.5%であり,56.9%は学会・研究会などから,また28.8%が医療関係者から情報を得ていた。本ガイドラインは30.6%が施設で所有しており,54%は個人で所有していた。さらに,ガイドラインは87.8%の人々に一部またはほぼ全体を読まれ,93.6%が診療現場で利用していると回答があった。また,診療アルゴリズムあるいはダイアグラムはそれぞれ87.7%,89.9%の回答者が有用であるとしていた。考察: 医師を中心とした学会会員を対象としたアンケートであったが,会員数が少ないにもかかわらず看護師,薬剤師の回答率が高く,本ガイドラインが医師のみならずチーム医療として行われているがん化学療法の現場で重要視されていると思われた。また,医師の診療科別ではがん化学療法が重要な役割をしている診療科に幅広く認知されており,臓器横断的な支持療法のコンセンサス形成に役立っていると考えられた。
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