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口腔癌患者におけるS-1隔日投与法適用に関する検討
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JPY
Abstract
頭頸部癌化学療法におけるS-1投与法は,通常4 週投与2 週休薬である。しかし,有害事象のため中止せざるを得ない症例を経験する。ピリミジン系抗癌薬の隔日投与法は抗腫瘍効果を損なうことなく有害事象を軽減できるという理論に基づき,S-1隔日投与法を試み,その適用について検討した。口腔平上皮癌症例15 例(男性3 例,女性12 例,平均81.3歳)に対しS-1 を連日投与した。0.5〜10 コース後,grade 2 以上の骨髄機能低下,肝・腎機能異常,電解質異常およびgrade 1の消化器症状が出現し休薬した。8〜168日後,有害事象から回復したため,隔日投与法によりS-1 投与を再開した。再開後の有害事象はgrade 2 の白血球数低下,総ビリルビン上昇が数例に認められたが,連日投与法と比較し軽度であった。10 例は継続投与が可能であったが,腎機能障害,電解質異常の再発,肺炎発症,病変進行の5 例は中止となった。S-1 隔日投与法は連日投与法による有害事象を軽減し,投与継続が可能になるものと考えられた。また,80 歳以上の女性で投与前の白血球数,血小板数がgrade 1 となっている症例に対しては,QOL維持が可能な投与法として隔日投与法を適用できるものと考えられた。
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