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S-1単独投与にて再発後6 年に及ぶ長期生存が得られている肝内胆管癌の1 例
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JPY
Abstract
肝内胆管癌は予後不良な癌として知られ,再発後長期生存の報告は少ない。今回われわれは,S-1 単剤で再発後6 年の生存をみた症例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する。症例は60 歳,男性。HBs 抗原陽性にて無症候性キャリアとしてフォロー中,エコーで肝S5-6に腫瘤性病変を指摘された。CT・MRIから肝細胞癌と診断し肝拡大後区域切除術を施行したが,切除断端陰性ながら病理所見は肝内胆管癌だった。腎機能障害などに鑑み術後補助化学療法は行わず経過観察としていたが,術後2 年6か月目にMRIで再発が疑われた。追加切除術を試みたが,腫瘍のグリソン浸潤が門脈臍部にまで及んでいたため,試験開腹術に終わった。その後,S-1(100 mg/body/day)を開始したが容易にビリルビン値が上昇するため,減量や休薬などの工夫をしつつも投与を継続した。おおむね75 mg/body/day の継続で総量42 g が投与できたなか,再発肝内胆管癌ではまれといえる6 年という長期生存が得られている。
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/content/article/0385-0684/42050/625