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JPY
Abstract
がん治療の進歩は著しく,がん治療後の5 年生存率は50%を超えるようになっている。このため,がん罹患後の生存者数は大幅に増加している。しかし,がんは生命に影響を与える重大な疾患であることに変わりはなく,がんの進行やがん治療によって患者には様々な障害を生じることがある。がんによる障害の代表的なものに運動機能の障害がある。これは患者の日常生活動作能力を低下させ,在院日数を延長し,家族の介護負担増につながる問題となる。運動機能を改善し,活動性を向上するためには適切なリハビリテーション(リハ)の実施が必要である。近年ではがんのリハに関する報告も増加しつつある。それを活用して日本リハビリテーション医学会から,「がんのリハビリテーションガイドライン」が2013 年に発行された。しかし,がん患者のリハプログラムは必ずしも容易ではない。その全身状態や障害像は複雑であり,経過とともに変動することもある。がん患者のリハプログラムの際には,障害の重症度や予測される生命予後,合併症のリスクなど様々な要素を考慮に入れる必要がある。特に骨転移は練習や活動性の向上により骨関連事象のリスクも上昇するため,最も大きな問題となる。このため,リハによるメリットとリスクを考慮することが必要である。今後,がんのリハの質がより向上するためには,この分野の高い専門性をもった医師や療法士の育成が必須である。
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