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なぜ子どもの時からがん予防が必要か?―疫学的視点―
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JPY
Abstract
がん罹患率は一般的に10〜40歳台では極めて低く,このことが小学生からのがん予防教育・がん予防活動に対する社会の関心の低さにつながっていると思われる。しかし,疫学的,また認知行動科学的視点に立つと,小学生の時に適切ながん予防教育を行うことが最も重要かつ効果的である。本稿では,喫煙,肥満,やせに関するがんリスクの関点と,ヒトパピローマウイルスワクチンの受療行動を例に,その重要性を述べる。小学生に対するがん予防教育は,その効果を認知や保健行動をアウトカムとしてモニタリング,検証することをあらかじめ立案しておき,その実行結果を教育方法や教材の改編などにつなげていくことを提案したい。また,小学生のがん予防教育ががん罹患率の軽減となって統計上に現れるまでには最低でも50 年はかかる。その現実を踏まえ,長期的展望に立ってこれを継続するという姿勢を関係者の間で共有したい。
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