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C 型肝硬変合併肝細胞癌に対する経皮的動脈化学塞栓療法におけるデクスメデトミジン鎮静の安全性と実行可能性
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JPY
Abstract
背景: 中枢性a2 受容体作動性の鎮静剤であるデクスメデトミジン(プレセデックス®)は,2013 年6 月に「局所麻酔下における非挿管での手術および処置時の鎮静」に対して追加承認された。デクスメデトミジンは,肝機能障害のある患者に対しては代謝が遅延するために慎重投与となっている。目的:肝機能障害を有する患者に対する経皮的動脈化学塞栓療法におけるデクスメデトミジンを用いた鎮静の安全性と実行可能性の評価。方法:関西医科大学附属滝井病院において施行されたC 型肝硬変を合併した肝細胞癌に対する経皮的動脈化学塞栓療法の連続30 症例。男性23 例,女性7 例。年齢74±5.9(中央値: 73)歳。体重62.7±12.3(中央値: 58.9)kg。Child-Pugh A 23 例,Child-Pugh B 7 例。血管造影室の前室からデクスメデトミジンの投与を開始。3 mg/kg/時×15 分間の初期負荷投与が終了後,0.4 mg/kg/時で維持投与を行った。必要に応じて維持投与量を増減した。鎮静レベルはRamsay スコアで評価した。結果: 30 例全例でデクスメデトミジン鎮静による経皮的動脈化学塞栓療法は施行可能だった。30 例中 27 例で 0.4 mg/kg/時の維持投与量で手技を完遂した。3 例で手技中に体動があったため,0.6 mg/kg/時へ維持投与量を増加させた。デクスメデトミジンの投与時間は82±30(中央値86)分だった。手技終了時のRamsayスコアは29 例で3 点,1 例で5点だった。終了時にRamsayスコアが5 点であった症例は,デクスメデトミジン投与中止後に速やかに覚醒した。1 例で初期投与時の点滴漏れ,1 例に覚醒時の嘔吐,1 例では覚醒時の回転性めまいが生じた。結語:肝機能障害を有する患者に対する経皮的動脈化学塞栓療法におけるデクスメデトミジンを用いた鎮静は,安全に実行が可能だった。
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