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宿主正常細胞である癌関連線維芽細胞を標的とした新たな食道癌治療法の開発
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JPY
Abstract
近年の分子細胞生化学の発展により,分子標的治療薬によって飛躍的に予後改善を認める癌腫もでてきている。また,bevacizumabの台頭にみられるように,がん微小環境を制御することでより抗腫瘍効果を上げる例もでてきており,新しい可能性を示唆している。癌とがん微小環境の相互作用については以前より多く報告されており,その中心的な役割を担っているのが癌関連線維芽細胞(cancer-associated fibroblasts: CAFs)といわれている。以前よりわれわれは,食道癌の進展におけるがん微小環境の強い関与を推測し,特にCAF の作用に注目し分子標的となり得るシグナルの解析を行ってきた。しかしながら,CAF の単一のシグナル阻害のみでは癌の治療においては不十分な可能性が考えられた。現在までに多くのCAF 細胞におけるシグナルを標的とした治療法が提案されてきたが,未だ十分な結果を得ていない。光線免疫療法は,2011年にMitsunagaらにて発表された近赤外線光を用いた標的分子特異的癌治療である。われわれは,その細胞特異性に殺傷できるシステムに注目し,現在CAFそのものを制御すべくCAFに対する光線化学療法の開発,またその効果を検討している。今後検討結果を随時報告する予定である。
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/content/article/0385-0684/42100/1228