No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Pseudo-Meigs症候群を呈した上行結腸癌の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
上行結腸の癌異時性卵巣転移によるpseudo-Meigs症候群の1 例を経験した。症例は65 歳,女性。他院で上行結腸癌の根治切除を受けたが術後3 か月目に胸腹水が出現し,癌性腹膜炎と診断され緩和治療の方針を示されたため,セカンドオピニオンを希望し当科を受診した。CEA,CA125は高値を示し,CT で胸腹水および右卵巣腫瘍を認めたが,明らかな播種性病変を認めなかったことより,腹腔内観察と腫大した卵巣切除を目的に手術を施行した。病理組織診の結果からは上行結腸癌卵巣転移と診断されたが,開腹所見では癌性腹膜炎は否定的であった。術後,mFOLFOX6+bevacizumab を導入したが,11 か月目に対側の卵巣転移から同様の症状を呈したため再手術で左卵巣を摘出した。その後も同レジメンで化学療法を1 年間継続し,術後2 年3 か月を経た現在まで再発兆候はない。胸腹水を合併した卵巣腫瘍に対しては本症候群を念頭に置き,積極的に切除を考慮すべきであると考える。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/42100/1328