No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
切除不能膵癌に対するConversion Surgeryの安全性と忍容性の検討
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景: 近年,膵癌に対する強力な化学療法の開発により,根治切除不能な進行膵癌に対して化学療法施行後に切除可能となった症例をしばしば経験する。しかし,術前化学療法施行後の根治手術の安全性と忍容性に関しては十分に検討されていない。今回,当科で経験した膵癌に対するconversion surgery の安全性と忍容性に関して報告する。対象と方法: 2009〜2014 年の期間に化学療法後に根治切除が可能となった10 例を対象とした。本検討では,Clavien-Dindo 分類を用いて術後合併症を評価し,臨床病理学用語はUICC 第7 版およびEvans分類を使用した。結果:年齢中央値は68 歳,術前化学療法のレジメンはS-1療法2 例,GEM療法5 例,GEM+S-1 療法が3 例で,NAC施行日数は中央値44(19〜226)日であった。手術術式は亜全胃温存膵頭十二指腸切除9 例,脾合併膵体尾部切除が1 例,手術時間の中央値は527.5分,術中出血量の中央値は875 mLであった。Grade 2 以上の手術合併症は6 例に認められた。内訳はGrade 3 の腹腔内膿瘍2 例,Grade 2の腹腔内膿瘍1 例,Grade 2 のせん妄2 例,Grade 2 の胃内容排泄遅延が1 例,Grade 2 の尿路感染症1 例であった。手術死亡はなかった。結論:術前化学療法を施行しconversion surgery となった症例でも安全に根治的切除術が施行できる可能性が示唆された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/42120/1482