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JPY
Abstract
乳癌は,わが国における女性のがん罹患率の最も高いがんであり,平均寿命の延長に伴い高齢者乳癌は増加している。今回われわれは,当院において手術時80 歳以上43 例の高齢者乳癌の手術例を対象に病理組織検査,予後因子をretrospectiveに検討した。年齢中央値は84 歳。40 例が併存症をもち5 例に他がんの既往があった。発見契機は検診発見例が6 例と少なかった。浸潤腫瘍径は中央値2.4 cmでリンパ節転移陽性は7 例であった。ER 陽性30 例,PgR陽性26 例であった。予後における検討では,全生存率に及ぼす臨床病理学的因子はリンパ節転移陽性例でのみ有意差を認めた。高齢者乳癌の明確な治療方針は示されていない。高齢者は他の年代に比べて個人差が大きく,認知症などの併存症を合併する症例が多く,乳癌以外の原因で死亡することも多いことより高齢者特有の身体的・社会的個人差を十分に評価し,治療方針を決定することが必要と考えた。
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/content/article/0385-0684/42120/1782