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Toremifeneにより肝不全が惹起された術後転移再発乳癌の1 例
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JPY
Abstract
患者は67 歳,女性。左乳癌に対し手術,放射線療法,adjuvant内分泌療法を施行した。その後,約3 年6か月再発はみられなかった。手術より8 年11 か月後に胸壁腫瘤を認め,これを生検した。病理組織的に乳癌再発と診断された。CT・US などで左前胸壁,左Level Ⅱリンパ節,両側腋窩リンパ節,左肺に転移を疑われ,高用量toremifene(HD-TOR)120mg/dayを開始した。その3 か月目ごろより全身倦怠感,皮膚黄染を自覚し受診,高ビリルビン血症(grade 4),AST・ALT値異常(grade 3)を認め入院となった。CT・MRI 検査では肝胆道系に明らかな異常所見は認めなかった。HD-TORによる薬物性肝障害を疑いHD-TOR を中止し,保存的治療を行ったところ軽快傾向を認め, 第10 病日に退院した。約5 か月半後に血液検査値はほぼ正常化した。肝生検や薬物リンパ球刺激試験などは行っていないが,肝細胞障害型の薬物性肝障害により惹起された肝不全と思われた。
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/content/article/0385-0684/42120/1809