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脾臓摘出術を先行した横隔膜浸潤を伴う脾悪性リンパ腫の1 例
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JPY
Abstract
症例は67 歳,男性。糖尿病のため近医に通院中であった。左側腹部痛を契機に脾腫瘍を指摘され,精査加療目的に当院紹介受診となった。腹部CT,MRI検査では脾臓に10 cm 大の腫瘍を認め,横隔膜との境界が不明瞭となっていた。また,PET-CT 検査では左鎖骨上窩,左腋窩にもFDG の集積を認めた。血液検査ではLDH,sIL-2Rが高値であり悪性リンパ腫が鑑別にあがった。脾臓破裂のリスクがあると考え脾臓摘出術を先行し,病理検査にてびまん性大細胞型B 細胞悪性リンパ腫と診断された。現在,他院にて化学療法中である。脾悪性リンパ腫においてはまれながら脾臓破裂を起こす症例が散見される。なかには悪性リンパ腫の治療中に脾臓破裂を発症した症例もある。脾臓破裂のリスクを評価する明確な基準はないものの,本症例のようにすでに腫瘍細胞が脾被膜に及んでいる場合には,脾臓摘出術を先行させることは選択肢になり得ると考えられた。
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/content/article/0385-0684/42120/1836