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胃癌の術後早期に生じたGastritis Cystica Polyposa の1 例
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JPY
Abstract
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術,BillrothⅠ法再建後早期に発症したgastritis cystica polyposa(GCP)の1 例を経験した。GCP は胃切除術後長期経過した胃腸吻合部に生じることのある特異な慢性炎症性胃粘膜病変であり,十二指腸液による持続する化学的刺激が主な発症誘因と考えられている。その他に,逆流やうっ滞による吻合部への慢性的な物理刺激も誘因となり得ると考えられ,外科医は手術の際に機能的かつ生理的な吻合口の形成を心掛ける必要があると考えられる。また,持続するヘリコバクターピロリ(H. pylori)感染やプロトンポンプ阻害薬の継続服用による高ガストリン血症もGCP の発症にかかわる可能性があり,予防のためには適切な術後のフォローアップが望まれる。本例では複合的な要因が作用した結果,術後早期にGCP を発症した可能性が考えられた。GCP は前癌病変としても注目されている病変であり,適切な予防と治療が必要である。
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/content/article/0385-0684/42120/2024