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JPY
Abstract
がんの化学療法と日本の伝統的な薬「漢方」の融合によって悪性腫瘍の予後が改善され,漢方薬はがん化学療法の副作用対策として新たな時代を迎えた。がん化学療法の副作用である口腔粘膜炎の予防と治療のため,半夏瀉心湯の安全性と有効性を検討するプラセボ対照多施設二重盲検前向き試験の第Ⅱ相試験が胃がんと大腸がんで実施された。半夏瀉心湯が口腔粘膜炎の発症のリスクを予防し,治癒期間の短縮に貢献した。また,末梢神経障害の予防のため牛車腎気丸の有効性を検討する臨床試験が実施され,牛車腎気丸はがん治療の有効性を損なうことなく神経毒性の発症を遅延させる結果が得られた。がん化学療法時に併発する副作用の予防を改善し治癒させることは難しいが,六君子湯,十全大補湯,補中益気湯などの漢方薬の効能により免疫力が向上され,全身状態の改善を図ることができるようになった。進行がんで治療を受けている患者のために,抗がん剤の副作用を軽減するための漢方治療薬の有効性と安全性を知ることは重要である。
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/content/article/0385-0684/42130/2423