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JPY
Abstract
新規強オピオイド鎮痛薬としてタペンタドール(tapentadol: TP)は,m オピオイド受容体(MOR)作用とノルアドレナリン再取り込み阻害(NRI)作用を併せもち,既存の強オピオイド鎮痛薬と比較し,より神経障害性疼痛の緩和に適した作用機序をもつ薬剤として期待されている。当院でTP を投与した10 例について,本剤選択理由,鎮痛効果,副作用に関して検証した結果,神経障害性疼痛の増悪による開始が全例であり,鎮痛有効率は70%,嘔気33.4%,便秘11.1%,傾眠44.4%であった。消化器系副作用が軽度であり,オピオイドの導入,外来や在宅で有用であると推察されるが,癌性疼痛における症例報告は少なく検証が必要である。一方,医療用麻薬はアドヒアランスを損ないやすい背景も多く,患者だけではなく医療従事者に対しTP も含めた強オピオイド鎮痛薬による適切な情報提供,薬剤管理指導などの普及啓発を充実させる必要がある。
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/content/article/0385-0684/42141/48