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JPY
Abstract
軟部肉腫における治療戦略の中心は外科療法であるが,四肢の切断や広範切除による根治率の向上が検討される一方で,患肢温存や機能温存を図りつつ治療成績の向上をめざす治療開発が行われている。集学的治療の一環として化学療法とともに放射線治療の応用が検討され,最新の放射線治療技術を応用した臨床試験が実施されている。放射線治療の適応については高悪性群の局所制御に関する有用性が示されており,SEER データベースの解析で3 年生存率の延長が報告されている(p<0.001)。患肢温存や機能温存を図りつつ治療成績の向上をめざす近年の治療開発においては,放射線治療の最適化が検討課題となっている。NCIC 試験では,50 Gy の術前照射と66 Gy の術後照射が術創トラブルの有無をprimary endpointとして検討され,長期経過観察の報告ではgrade 2 以上の線維化・リンパ浮腫・関節拘縮は術前照射より術後照射が高率であった。2012 年のHaas らの報告により骨軟部腫瘍の標的体積について標準化が図られ,臨床試験および日常臨床に応用されている。強度変調放射線治療(intensity-modulated radiation therapy: IMRT)やimage-guided radiation therapy(IGRT)を含む軟部肉腫に対する放射線治療の検討においては,治療効果の向上とともに副作用の低減に関する研究が進むと考えられ,患肢温存や機能温存を図る集学的治療のなかで放射線治療の最適化が期待される。
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