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テガフール/ギメラシル/オテラシルカリウムの薬歴管理方法に関する後ろ向き観察研究
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JPY
Abstract
テガフール/ギメラシル/オテラシルカリウム(S-1)は,薬物相互作用や腎機能低下,休薬期間を守らずに服用するなどの要因により副作用が強く発現し得る薬剤であり,薬歴管理を行う薬剤師の役割が重要になる。本研究では,病院や保険薬局で利用可能な標準化された薬歴管理モデル構築の一助となるよう,国立がん研究センター中央病院でS-1 が処方された外来患者の実態調査を行った。S-1 が新規処方された外来患者128 例を対象とし,院内処方群48 例,院外処方群80 例に分けて両群間で患者背景と好中球減少の発現頻度を比較した。患者背景と好中球減少の発現頻度に両群間で差はみられなかった。1 コース目の治療期間中にS-1投与が中止された頻度は,院内処方群16.7%,院外処方群10%であった。両群とも腎機能低下例を含み,副作用発現の可能性がどちらの群にもあることから,保険薬局でもクレアチニン・クリアランス(Ccr)値などの臨床検査値を十分確認すべきであると考えられた。そのためには,病院と保険薬局が同一水準の薬歴管理を行えるよう両者が連携できる仕組みを構築する必要がある。
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/content/article/0385-0684/43010/79