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JPY
Abstract
中皮腫の病理診断では,細胞診における中皮腫細胞と反応性中皮細胞の鑑別が難しいため腫瘍組織生検による鑑別が必須である。確定診断のためには複数の免疫染色を行い,線維性胸膜炎や肺癌との鑑別を行う。上皮型中皮腫の診断には陽性,陰性抗体が各2 種類以上中皮腫に一致する必要がある。また,肉腫型中皮腫では真の肉腫との鑑別でケラチン陽性が重要である。中皮腫の治療法では外科手術としてextrapleural pneumonectomy(EPP)とpleurectomy/decortication(P/D)が行われるが,周術期の死亡率が高いEPP に対してP/Dは比較的低く,生存期間がほぼ同様であるためP/Dの施行頻度が増加している。しかし,治癒をめざすためには,EPP に化学療法と放射線療法を加えたtrimodalityが望まれる。化学療法としてはcisplatin(CDDP)+pemetrexed(PEM)のみが有効であり,その他の治療法として免疫療法が試みられるようになってきた。
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/content/article/0385-0684/43050/513