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Cabazitaxelによる視神経症が否定できなかった1 例
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JPY
Abstract
cabazitaxel は,前立腺がんにおいて使用されているtaxane 系の抗悪性腫瘍薬である。代表的な副作用として好中球減少,疲労などが知られているが,眼障害についての論文報告はなく,詳細は明らかになっていない。今回,cabazitaxelによる視神経症が否定できなかった1 例を経験したので報告する。症例は78 歳,男性。3 年前に前立腺がん(cT3aN1M1b,stageⅣ)と診断され,bicalutamide,leuprorelin,flutamide,docetaxel,abirateroneおよびenzalutamideの治療歴があった。2 回目および3 回目のcabazitaxel投与時に視力低下の訴えがあったため,患者は眼科を受診された。その結果,視力低下,中心フリッカー値の低下,視野狭窄,色覚障害の所見を認め,視神経症と診断された。その後もcabazitaxelの投与は6回目まで継続されたが,症状は不変で顕著な増悪は認められなかった。本症例ではcabazitaxel による視神経症の可能性が否定できなかった。taxane 系抗悪性腫瘍薬による視神経症はpaclitaxel やdocetaxel でも報告されており,十分な注意が必要である。今後,より多くの施設において詳細な検討が行われることが望まれる。
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/content/article/0385-0684/43060/777