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がん化学療法をいつまで続けるか―コストの観点から―
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JPY
Abstract
がん化学療法をいつまで続けるかについて医療経済の観点,すなわち患者負担と財政負担の観点から検討した。がん化学療法薬の高額化に伴い,必要な化学療法を経済的理由によって断念,中断,変更せざるを得ない事態が生じつつあり,患者負担の実態と負担軽減の方策について考察した。経済的な困りごとの有無別に自己負担額をみると,困りごとがないとした患者の負担額は経済的な困りごとがあるとした患者の 3/4 の水準である。経済的負担の大きな患者の自己負担額が 1/4程度軽減されれば,経済的理由によって最適な治療を断念せざるを得ない患者を減少させることができる可能性がある。財政負担の逼迫でがん化学療法が継続できなくなる事態については医療保険制度の抜本改革なしに,将来にわたってこれを完全に回避しつづけることは困難と思われた。1990年代後半に欧米で進められた医療制度改革を参考に,優先度の高い医療に資源(人材・財源)をシフトすることの意義について考察した。
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