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進行・再発子宮体部漿液性腺癌に対するCarboplatin/Taxane療法の有効性に関する検討
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JPY
Abstract
目的: 子宮体部漿液性腺癌(uterine serous carcinoma: USC)は本邦では子宮体癌の約5%とまれだが,類内膜腺癌と比較し化学療法の適応となる進行・再発例が多い。しかし,最適な化学療法レジメンは確立していない。今回われわれは,進行・再発USC 症例に対する carboplatin/taxane 療法の有効性および有害事象の評価を目的とし検討を行った。方法: 当院で 2004 年 4 月〜2015 年 12 月までに carboplatin/taxane 療法を施行し,測定可能病変を有した進行・再発 USC 症例を対象としたcarboplatin/paclitaxel療法(TC 療法: carboplatin 5 AUC,paclitaxel 180 mg/m2,3 週間隔)を主に施行し,投与量を 80%へ減量した症例,weekly 投与症例(carboplatin AUC 2,paclitaxel 60 mg/m2,day 1,8,15),paclitaxel をdoce-taxel(70 mg/m2)へ変更した症例も対象とした。奏効率[完全奏効(CR)+部分奏効(PR)],無増悪生存期間(progressionfreesurvival: PFS)および有害事象を後方視的に評価した。成績:対象症例は9 例で,年齢中央値は68(45〜81)歳,9 例中7 例はⅣB期(腹腔内播種5 例,骨転移1 例,縦隔を含む多発リンパ節転移1 例),2 例は術後腹腔内再発であった。治療効果はCR 1 例,PR 6 例,進行(PD)2 例であり,奏効率は78%であった。奏効例7 例のPFS 中央値は9(2〜90)か月であった。術後TC 療法を受けた1 例を含む再発2 例はいずれもPR であった。血液毒性は7 例にGrade 3 以上の好中球減少を認めたが,発熱性好中球減少症を生じた例はなかった。また,1 例で皮下埋め込み型ポート感染からの敗血症を来した。結論:今回のわれわれの少数例の検討では,進行・再発USC症例に対するcarboplatin/taxane療法は有効であると考えられる。今後も症例を蓄積し,さらなる検討が必要である。
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