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JPY
Abstract
背景: 在宅患者の慢性呼吸不全の病態は様々で,確定診断がついていないことがある。HRCT(高分解能CT)などによる診断は搬送が必要で,採血によるKL-6 などは結果を得るまで数日間を要する。携帯型超音波検査装置の普及により,在宅医療の現場で迅速に肺の超音波診断を行うことが可能になった。われわれの経験では,増悪した間質性肺炎では特徴的な広汎で太いB ラインや胸水が認められることが多く,臨床症状が似ている肺炎,肺気腫,心不全などのエコー像との鑑別が可能である。目的: 超音波診断装置による間質性肺炎鑑別診断の可能性について検討する。対象:慢性呼吸不全またはそれに準じた状態で在宅療養中,KL-6 および肺超音波検査を施行した患者 18 名。方法: KL-6 が 500 U/mL 以上(正常 500 U/mL 未満)および以下で肺エコーを施行した患者で,Bラインまたは胸水描出の有無について検証した。結果: KL-6 が500U/mL 以上であった 8 例全例に B ラインまたは胸水を認めた。KL-6 が 500 U/mL 未満であった 10 例のうち 2 例に B ラインを認めた。考察: 慢性呼吸不全の原因の一つである間質性肺炎では,特徴的な太く広汎な高エコー像が認められる。まだ症例は少ないが,在宅診療の現場における間質性肺炎の診断に超音波検査は有用と考えられる。
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