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JPY
Abstract
痛みは侵害受容器が刺激されて発生する侵害受容性疼痛と,疼痛の伝導路が傷害されて発生する神経障害性疼痛に分類される。臨床的には単一の疼痛ではなく,様々な疼痛が混在していることが多い。本稿では,がん疼痛の評価と侵害受容性疼痛の治療選択について概説する。疼痛の評価には,疼痛の発生時期,局在,特徴,強さ,原因検索が含まれ,これにより疼痛を分類する。さらに身体的評価に疼痛に影響を与え得る心理社会的評価を加え,疼痛を包括的に評価する。治療は基本的にWHO 方式がん疼痛治療法に沿って検討する。薬物治療においては非オピオイド鎮痛薬,オピオイド鎮痛薬とも薬剤の効果と副作用に応じて選択する。放射線治療や神経ブロックなどの非薬物治療は除痛ラダーにかかわらず検討する必要がある。患者が自らの疼痛が悪化するもしくは緩和する要因,レスキュー薬の投与方法を知り,疼痛をセルフマネジメントしていくことを看護師,理学療法士,薬剤師とともに多職種でサポートすることは患者のQOL維持に有用であると考える。疼痛は完全に緩和されることは少ないかもしれないが,患者とともに治療のゴールを定め,疼痛緩和の戦略を検討していくことが重要である。
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