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JPY
Abstract
がん疼痛は,WHO 方式の疼痛管理や緩和ケアでは対処できないことが少なくない。多くは専門的な痛みの治療を提供されず,痛みを軽減されないままにオピオイドの大量投与や鎮痛補助薬の複数投与のままとなる。本稿ではそういったがん疼痛患者に対する神経ブロックと脊髄鎮痛法について概説する。ペインクリニック領域では,オピオイドによる疼痛治療以外にも,痛みを伝えている責任神経をブロックあるいは神経破壊をする手技をもっている。その目的には痛みを軽減させるだけでなく,全身投与オピオイドの減量,ADLの回復,在宅への移行も含まれる。あらゆる神経系に適応となるが,痛みの伝達だけでなく自律神経,知覚,運動もブロックするので適応については専門家に相談する。また,神経ブロックの適応がないとしても脊髄鎮痛法の適応を検討する。適応は一般的な疼痛治療で痛みが取れない場合,痛みが広範囲の場合,神経ブロックでは運動障害などのリスクがある場合などである。硬膜外腔鎮痛法と脊髄くも膜下腔鎮痛法があり,入院中は前者を,在宅をめざしては後者を選択することが多い。これらの侵襲的治療は,患者の今後の予後を勘案した上で遅延することなく実施をすべきである。実施を悩んでいる間に患者の病状は進行し,実施さえできなくなるからである。最後までQOLの維持を求めるのならば,どこかの時点で適応の有無を検討すべきである。
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