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大腸癌化学療法時のNLR の推移は治療効果の指標となるか
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JPY
Abstract
目的: 好中球数/リンパ球数比(NLR)は消化器癌の予後因子として有用とされており,NLR 低値の症例では予後が良好とされている。切除不能・再発大腸癌の化学療法実施中のNLR の推移が治療効果の指標となるか否かを検討した。方法:大腸癌化学療法施行中に,NLR を測定した切除不能・再発大腸癌27 例を対象とした。男性19 例,女性8 例,年齢は61〜82(中央値71)歳であり,結腸癌13 例,直腸癌が14 例であった。化学療法前および最良腫瘍縮小時のNLR を測定し,生存に影響を与える因子を検討した。「NLR 値2.5以下の期間」を化学療法実施中にNLR 値が2.5 以下であった期間の総計と定義した。結果: 化学療法前のNLR 値が5 以下の群(22 例)ではMST 26 か月,5 以上の群(5 例)ではMST 11 か月であり,前者で生存期間が有意に延長した(p=0.03)。最良腫瘍縮小時のNLR値が2.5 以下の群(19 例)ではMST 31 か月,2.5以上の群(8 例)ではMST 11 か月であり,前者で生存期間が有意に延長した(p<0.001)。「NLR値2.5 以下の期間」は全生存期間と有意な正の相関を示した(相関係数0.974,p<0.001)。多変量解析では「NLR値2.5 以下の期間」だけが有意な独立予後因子であった(p=0.001)。結論:化学療法実施中のNLR の推移は治療効果を反映し,NLR 値を低値に維持することは予後の改善に寄与する可能性がある。
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