No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
放射線治療によって改善を認めた肺腺癌の下垂体転移を原因とする中枢性尿崩症の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景: 肺癌の下垂体転移はまれであるが,時に尿崩症の発症原因になることが知られている。下垂体転移に対しては放射線治療が施行されることが多いが,下垂体転移によって発症した尿崩症への効果は不明である。症例: 72 歳,男性。血痰と頭痛,多尿を主訴に受診し,胸部CT 検査で左肺上葉に30 mm大の腫瘤影が認められ,気管支鏡検査により肺腺癌と診断された。PET-CTと頭部MRI,内分泌負荷試験の結果から,下垂体転移による中枢性尿崩症を合併した肺腺癌cT1bN0M1b,stageⅣと診断された。尿崩症による多尿はデスモプレシン経口薬により改善を認めたが,原発巣はstable diseaseと評価できた化学療法自体は尿崩症の症状改善には無効であった。骨髄抑制のために化学療法は4 か月間の実施で中止されたが,その2 か月後に下垂体転移の増悪によると思われる尿崩症症状の悪化が認められた。化学療法が無効であったことから,同部位に対して放射線治療が施行され,尿崩症の改善を認めた。結論:本症例の経験は,中枢性尿崩症を呈する下垂体転移症例への早期の局所放射線治療導入を支持するものである。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/44060/513