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アルブミン懸濁型パクリタキセル注射剤による末梢神経障害増悪を長時間投与で回避できた1 例
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JPY
Abstract
アルブミン懸濁型パクリタキセル(nab-PTX)による末梢神経障害は,投与量の減量や治療中断を余儀なくされる用量規定毒性である。症例は92 歳,女性。腹膜癌と診断され,癌性腹膜炎と癌性腹水を伴っていた。カルボプラチン+nab-PTX 療法が開始となり,治療は奏効したが4 サイクル終了時点で末梢神経障害(Grade 3)を認め,治療中止となった。その後,末梢神経障害は徐々に改善したが,約1 年後にCA125の上昇と腹水貯留による腹部膨満感が増悪し,治療再開となった。その際,末梢神経障害の増悪を回避する目的で,通常30 分投与であるnab-PTXを8時間かけて投与した。その結果,腹水は速やかに軽減し症状改善を認め,4 サイクル終了後も末梢神経障害は軽度(Grade 1)であり,日常生活に支障はなかった。本症例では,nab-PTXの点滴時間を延長することで,末梢神経障害の増悪による治療中断を回避できた。
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/content/article/0385-0684/44060/517