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JPY
Abstract
2016年にがん対策基本法が改正され,がんと向き合いながら生きる人々への支援,がん患者に対する国民の理解に重点が置かれ,がん患者の雇用継続やがん教育などが基本施策に追加された。施策を有効なものにしていくためには,社会ががん体験者の声に耳を傾け,彼らが向き合う課題の現状を知る必要がある。われわれキャンサーネットジャパンは,2007 年より「乳がん体験者コーディネーター(Breast cancer Experienced Coordinator: BEC)養成講座」,2013 年より「OverCancer Together(OCT)―がんを共にのりこえよう―キャンペーン」の二つの事業をとおして,がん体験者が患者支援やがん啓発において自らの体験を活用していくために必要な知識やスキルを伝えてきた。二つの講座の修了者は合計で400 名を超え,病院や地域でピアサポーターとして相談支援活動に従事したり,自治体においてがん対策推進委員を務めたり,講演活動などに取り組んでいる。これらのサバイバーシップ支援はアドボカシーを高め,サバイバーが正しい知識を得て自らの力で立ち,それに基づき自らの体験・課題を発信し,解決に向けたアクションに取り組むプロセスを支援するものである。
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