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卵巣に限局した上皮性卵巣癌(pT1)の系統的後腹膜リンパ節郭清に関する後方視的検討
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JPY
Abstract
背景:系統的後腹膜リンパ節郭清を行った卵巣癌pT1 のリンパ節転移頻度は5〜21%とされるが,その多くは漿液性癌であり,粘液性癌ではまれであると報告されている。そのため,粘液性癌Ⅰ期が想定される症例では系統的リンパ節郭清を省略することを提唱する動きが一部にある。今回われわれは,卵巣癌pT1での組織型に応じたリンパ節郭清の省略が許容できるかを自験例で検討した。方法: 2002年1 月〜2015年12 月までに当院で,初回手術時に系統的後腹膜リンパ節郭清を行いpT1 と診断された上皮性卵巣癌59 例を対象とし,院内倫理委員会の承認を得て後方視的に検討を行った。結果: 59 例の内訳は漿液性癌5例,明細胞癌31 例,類内膜癌14 例,粘液性癌9 例であった。これらのなかでリンパ節転移を認めた症例は明細胞癌31 例中2 例(6.5%),粘液性癌9 例中2 例(22.2%)であった。これら4例中,術前に画像診断でリンパ節転移を疑い得たのは明細胞癌の1 例のみであった。結論: 少数の自験例での検討ではあるが,pT1 の卵巣粘液性癌にも22.2%のリンパ節転移を認めており,組織型による系統的後腹膜リンパ節郭清の省略は慎重に行うべきである。
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