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JPY
Abstract
通常型膵癌(膵腺癌)は一般に進行が早く,遠隔転移が1 か所でもあれば通常切除適応はなく,化学療法が選択される。しかし膵癌原発巣切除後1〜5年で孤立性転移を認め,転移巣の切除で長期生存した例が報告されている。オリゴ転移膵癌に対する切除の前向き研究において,肝あるいはリンパ節転移例における切除では10%程度に5 年以上の長期生存が得られている。原発巣切除後の転移に対する再切除あるいはラジオ波焼灼療法施行例では,肝転移や残膵再発に比べ肺転移で再々発が少なく,長期生存が得られたとの報告がある。通常型の膵癌においてはオリゴ転移の概念や治療戦略について十分な検討もコンセンサスもないが,孤立性肺転移など転移巣の切除により長期に無再発生存を認める患者も少数ながら認めている。今後,オリゴ転移のなかでも切除の適応がある集団を明らかにし,膵癌に対する標準治療として認識されることが必要と考えられる。
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/content/article/0385-0684/44100/827