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fStageⅡ/Ⅲ大腸癌における炎症・栄養・免疫を基にした予後因子の検討
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JPY
Abstract
はじめに:小野寺式栄養指数(PNI),controlling nutritional status(CONUT),modified Glasgow prognostic score(mGPS),好中球数/リンパ球数比(NLR)がfStageⅡ/Ⅲ大腸癌における予後因子となり得るか検討した。対象・方法:対象は治癒切除を施行したfStageⅡ/Ⅲ大腸癌患者115例である。3 年無病生存率(DFS)および5 年生存率(OS)との関連を検討した。結果: 全体のDFS およびOS は各75.6%,84.4%で,fStageⅡおよびⅢではDFS 各81.3%,69.6%,OS各82.4%,84.4%であった。DFS に関する単変量解析では,性別,年齢,PNI,NLRで有意差を認めたが,PS,占居部位,補助化学療法の有無,CONUT,mGPSで差はなかった。多変量解析では,性別(男性),NLR(>2)が独立した予後不良因子であった(p=0.006,p=0.01)。OS に関しては,性別,年齢,PS,PNI,NLR,CONUT で有意差を認めたが,占居部位,補助化学療法の有無,mGPSで差はなかった。多変量解析では,PS(≧1),NLR(>2)が独立した予後不良因子であった(p=0.009,p=0.006)。結論: fStageⅡ/Ⅲ大腸癌患者における炎症・栄養・免疫を基にした予後因子のうち,NLR(>2)がDFS およびOSにおいて独立した予後不良因子であった。
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