No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
腹腔鏡補助下幽門側胃切除Roux-en-Y再建後に生じた内ヘルニアを腹腔鏡下に修復した1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は72 歳,女性。胃癌に対して腹腔鏡補助下幽門側胃切除術,D1+郭清,前結腸経路Roux-en-Y(R-Y)再建を施行した。術後1 年9 か月に左上腹部痛を主訴に当科外来を受診した。CT にて上腸間膜動静脈分枝の渦巻様サインを認めたため,内ヘルニアを疑い入院とした。絶飲食により腹部症状は軽快したが自然整復されなかったと判断し,腹腔鏡下手術を行った。腹腔鏡の観察では,ほぼ全小腸がPetersenʼs defectに入り込んでいた。虚血性変化を認めなかったため腹腔鏡下に整復し,間隙を縫縮した。内ヘルニアの再発はなく,外来通院中である。幽門側胃切除後の内ヘルニアは比較的まれであるが,R-Y 法では挙上空腸と横行結腸間膜との間隙が生じることで内ヘルニアの危険性が高く,嵌頓壊死により重篤化し得る病態であり,内ヘルニアの発生を念頭に置く必要がある。確実なPetersenʼs defectの縫合閉鎖が内ヘルニアの発生を予防するために重要と考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/44100/932