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化学療法およびラジオ波焼灼療法で病勢コントロールを得た直腸癌同時性肺肝転移の1 例
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JPY
Abstract
症例は55 歳,女性。2014年11 月,直腸S 状部癌,T3N1M1(H3,PUL2),stage Ⅳに対し腸閉塞予防目的に腹腔鏡下高位前方切除術+D2 リンパ節郭清を施行した。2015 年 1 月,肝転移 9 個,最大 55 mm,肺転移両側 3 個,CEA 682 ng/mLに対しpanitumumab(Pmab)併用 FOLFOX を開始した。11 コース時点でCEA 5.6 ng/mL まで低下,画像上肺転移はCR,肝転移はH2 へdowngradeした。化学療法により高度脂肪肝を伴う肝障害と肝外病変(肺転移)があり,根治が望めないため侵襲の大きくないラジオ波焼灼療法(RFA)を選択した。2015 年9 月にS6,S8,S8 の3 か所に,2016 年3 月にS2,S3 の2 か所に対しRFAを施行し,根治焼灼であった。oxaliplatin に対しアレルギー症状が出現し,2016 年10 月よりPmab併用FOLFIRI へ変更した。RFA後10 か月間経過したが,無再発生存中である。予後不良である大腸癌肺肝転移の治療戦略として,化学療法併用RFAは選択肢の一つとなる可能性が示唆された。
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