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JPY
Abstract
症例は87 歳,女性。貧血の精査で胃癌と原発性肺癌を指摘され,2012 年12 月胃癌に対して幽門側胃切除+D2 郭清(2 型por1,pT3N2M0,Stage ⅢA),2013 年2 月原発性肺癌に対して右上葉部分切除(pT2aN0M0,StageⅠB)を施行した。術後はS-1内服を開始していたが,有害事象と本人の希望により中止となっていた。その後は外来にて定期的に経過観察されていた。2016 年2 月のCT にて左肺S8 に約13 mm の結節影を指摘され,5 月のCT では結節影は17 mm と増大を認めた。原発性肺癌,転移性肺腫瘍を疑い診断と治療目的で2016 年7 月左肺部分切除術を施行した。摘出標本の病理結果で胃癌肺転移の診断であった。現在,外来で経過観察中であるが,現時点では無再発で経過中である。胃癌の孤立性肺転移は約0.1%と報告されており,外科切除の対象となる症例は非常に少なく,切除したとしても再発し予後不良とされている。しかし近年,胃癌肺転移切除後の長期生存例の報告が散見されており,孤立性肺転移に対して肺切除は選択肢の一つと考えられた。
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/content/article/0385-0684/44120/1574