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JPY
Abstract
症例は70 歳,女性。左総頸動脈浸潤が疑われ,切除不能甲状腺乳頭癌として当院に紹介となった。甲状腺全摘後に左頸部腫瘍への外照射と内照射が行われ,腫瘍の縮小が得られていた。術後1 年7か月が経過したころから左頸部腫瘍の増大,左肩痛,嚥下困難が出現したため当科に入院となった。CT で総頸動脈周囲の腫瘍増大と気管・食道の圧排所見を認めた。本人・家族と十分に相談した上で,レンバチニブの投与を開始した。投与開始後7 日目のCT で腫瘍内の総頸動脈周囲に気腫像がみられたため,翌日よりレンバチニブの投与を中止したが,9 日目に吐血から心肺停止状態となり,11 日目に死亡した。レンバチニブ投与後,動脈破綻の危険因子としては,全周性に動脈を取り囲む腫瘍の存在,外照射歴,腫瘍内気腫像がいわれている。腫瘍内気腫像が出現してからの投与中止では出血死を回避できないため,投与回避を含めた投与開始前の検討が重要である。
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/content/article/0385-0684/44120/1610