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Stage Ⅳ乳癌で抗HER2 療法奏効後,原発巣切除にて長期生存したMetaplastic Carcinoma の1 例
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JPY
Abstract
症例は58 歳,閉経後女性。2009年2 月初診,左乳房腫瘤を認め,針生検により浸潤性乳管癌,ER(−),PgR(−),HER2 score(3+)と診断した。FDG-PET/CT にて肺,左鎖骨上窩,腋窩リンパ節転移を認め,T3N3M1,Stage Ⅳであった。trastuzumabとvinorelbineにより転移部位はCR となるも原発巣はPD となり,2011 年3 月に局所制御目的で乳房切除術+腋窩リンパ節郭清術を施行した。病理診断結果にて組織型は肉腫様の形態を主成分とするmetaplastic carcinoma であり,その周辺に非浸潤性乳管癌(DCIS)が広がっていた。浸潤性乳管癌の成分は認められなかった。ER(−),PgR(−),HER2 score(0)であり,HER2 は陰転化していた。術後6 年間,全身薬物療法を行わず,無再発生存中である。本症例は腫瘍のheterogeneity があり,原発巣の一部と転移巣はHER2 陽性の浸潤性乳管癌,原発巣の一部はトリプルネガティブのmetaplastic carcinomaであった可能性が示唆される。結果として,原発巣切除により抗HER2療法を中止することができ,QOL の改善,長期生存につながったと考えられる。
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/content/article/0385-0684/45010/154