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炎症マーカーから評価した通過障害を伴う切除不能進行胃癌に対する緩和的胃空腸吻合術の適応
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JPY
Abstract
狭窄や出血などの症状を伴う胃癌に対する緩和的手術はQOL 向上の面からは意義があるが,狭窄を伴う切除不能進行胃癌に対する緩和的胃空腸吻合術の意義と適応に関してはまだ検討の余地がある。そこで今回,通過障害を伴う胃癌に対する緩和的胃空腸吻合術の意義や適応に関して,術前の炎症マーカーを用いて評価を行った。対象は,当科で胃空腸吻合術を行った狭窄を伴う切除不能進行胃癌15 例とした。炎症マーカーとして血中リンパ球/単球数比(LMR),血中好中球/リンパ球数比(NLR),血中CRP/アルブミン比(CAR)を用いた。術前に炎症反応がなかった場合は炎症反応を伴った場合に比べ固形食摂取率,退院率,化学療法施行率が有意に良好で,生存期間も有意に長かった(中央値307 日vs 73 日)。通過障害を伴う切除不能胃癌に対する胃空腸吻合術を施行するに当たり,術前の炎症反応の有無はその予後・効果を予測する一つのマーカーとなる可能性があると考えられた。特に炎症反応を伴う症例の場合には,その適応は慎重に判断する必要がある。
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/content/article/0385-0684/45020/336