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JPY
Abstract
根治的放射線治療は,抗がん剤と併用することで治療効果が増強されることが知られるようになってから実臨床で広く行われている。頭頸部領域ではCDDP 単剤との併用療法が切除不能症例,喉頭温存希望,そして術後補助療法としても標準的である。婦人科領域も沿うようにCDDP 単剤が頻用されている。食道領域では5-FU+CDDP との併用が標準的であり,放射線治療の適正な線量などが議論されてきた。肛門管がんでは5-FU+マイトマイシンC(MMC)との併用で人工肛門造設を回避できるとして,5-FU+MMC+RT が実臨床でも標準化している。2000 年代になり分子標的薬剤が臨床腫瘍学の中心となったが,放射線治療との併用で成功した分子標的薬剤は少ない。頭頸部領域ではcetuximabが唯一,放射線単独療法(RT alone)への上乗せ効果をランダム化第Ⅲ相試験で示したが,再現性を示唆する試験はまだでておらず,エビデンスレベルはⅠbである。現在,免疫療法をはじめとして有望な新規薬剤が承認され,現在の標準治療を優越しその領域の治療成績を飛躍的に向上させてほしいというのが望みであるが,エビデンスがないと理論だけでは信用できないということは過去の歴史が示している。
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