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内視鏡的局所療法にて治癒できた直腸癌術後難治性縫合不全の1 例
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JPY
Abstract
直腸癌術後難治性縫合不全に対し,メッシュを用いた内視鏡的局所療法で治癒できた症例を報告する。症例は73歳,男性。下部直腸半周性2 型直腸癌に対して腹腔鏡下超低位前方直腸切除術を施行した。術後第6 病日に発熱が出現し,第11病日にはCRP 値が12 mg/dL と上昇し,第 13 病日には腹痛が出現した。CT 検査で回腸壊死の疑いとなり,同日緊急腹腔鏡下に観察すると腹腔内全体に膿汁と食物残渣を認め,上部消化管穿孔を疑い開腹へ移行した。穿孔部を確認できず,拡張した回腸を切除,直腸吻合部は直視できず,ダグラス窩にドレーンを挿入した。手術後第7 病日に発熱が出現し,第15 病日にドレーンから便汁の排液を認め,直腸吻合部の縫合不全の診断となった。人工肛門の造設を希望されず保存的療法で対処したが3 か月経過しても治癒せず,第111病日にOTSC®(Over-The-Scope Clip)Systemを試みるも組織が固く失敗した。第114 病日,鼠径ヘルニア手術用メッシュを大腸内視鏡下に穿孔部へ留置した。その翌日よりドレーン排液はなくなり,6 日後にドレーン抜去,第130病日に退院した。この内視鏡的処置は難治性縫合不全に対し有用と考える。
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