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腋窩リンパ節腫大で診断されたHER2 陽性潜在性乳癌の1 例
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JPY
Abstract
潜在性乳癌は転移巣で発症し,乳房内に原発巣を認めないまれな乳癌である。症例は68 歳,女性。右腋窩腫瘤を主訴に当院を初診した。右腋窩に腫瘤を触知するも,触診・エコー・MRIで乳腺に所見を認めなかった。針生検で浸潤性乳管癌の診断で,腫瘤に対して乳房温存円状部分切除および腋窩リンパ節郭清を行った。病理学的検討で腫瘤の周囲に乳腺組織はなく,潜在性乳癌の診断であった。ER 陰性,HER2陽性のため,FEC・ドセタキセル・トラスツズマブを行い,右鎖骨上窩と右全乳房に放射線治療を行った。現在まで再発や乳腺の腫瘤は指摘されていない。潜在性乳癌における乳腺に対する治療は,一般的に放射線や手術などの局所療法を行うべきとの見解が多い。本症例においては右全乳房と右鎖骨上窩に放射線照射を行い,非切除として経過観察している。HER2 陽性であったため抗癌剤とトラスツズマブの治療を十分に行えば,局所のコントロールは可能と考えられた。
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/content/article/0385-0684/45030/533