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オクトレオチド・エチレフリン併用療法が奏効した膵体尾部切除術後の難治性乳糜腹水の1 例
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JPY
Abstract
症例は81 歳,女性。2016年2 月に検診でCA19-9高値を指摘され,当院を紹介受診した。精査にて脾静脈への浸潤を伴った膵体部癌の診断となり,膵体尾部切除術を施行した。傍大動脈リンパ節に腫大を認め,サンプリングで摘出した。術後2 日目のドレーン排液のアミラーゼ値は288 IU/L と上昇を認めなかったが,排液が白濁し,排液量が2,000 mL/dayと多く,排液中のTG 値が201 mg/dL と上昇していたことから乳糜腹水と診断した。食事は脂肪制限食とし,オクトレオチドの投与を開始した。ドレーンの性状に変化なく,排液量も減少しなかったため術後8 日目より絶食とした。1 日300 mL 以上の排液が持続したため,術後18 日目よりエチレフリンの投与を開始した。排液量は速やかに減少し,術後22 日目にはドレーンを抜去した。難治性乳糜腹水に対するオクトレオチド・エチレフリンの併用は保存的治療の一つとして有用であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/45030/572